「CRC(治験コーディネーター)って大変そうだけど、実際どうなの?」、「結婚を期に、看護師から夜勤のない看護師への転職を考えているんだけど、子どもが生まれたあとも続けられる仕事なの?」
そんなふうに思ったことはありませんか?
私は未就学の子ども二人を育てながらCRCとして働いています。
やりがいを感じる瞬間もあれば、「正直しんどい…」と思うことも😅
今回は、ママCRCとして働く中で感じたやりがいと大変さを、リアルにお伝えします!
気軽に読んでいただけたら嬉しいです☺️
やりがいを感じる瞬間
私が思う、CRCのやりがいについて、いくつか紹介します。
患者さんやご家族との信頼関係ができたとき
CRCの仕事で一番嬉しいのは、患者さんやご家族から、「安心できた」「ありがとう」と言ってもらえたときです! 治験は患者さんにとって不安も多いものですが、その気持ちに寄り添うのがCRCの重要な役割です。そんな中で、患者さんから感謝の言葉をいただけることは、CRCとして何にも代えがたい嬉しさがあります😊
試験を滞りなくに進めることができたとき
CRCの仕事は、担当する試験を滞りなく進められるよう院内のコーディネートをすること。目標となる人数の治験参加患者さんを確保することはもちろんですが、これは患者さんあってのことなので、うまくいかないこともあります。
そんなとき、私がやりがいを感じるのは、院内調整がうまくいき、患者さん来院時の検査や診察、投薬などがスムーズに進んだときです!治験は、治験実施計画書に沿って実施されるので、普段の診療とは違った決まり事が多いです。そのため、事前に院内スタッフの方と相談ができていないと、患者さんを長い時間お待たせすることになったり、医師や看護師さんを困らせることになることがあります😭
患者さんが来院される前に、事前に院内スタッフと相談を重ね、治験の流れを決めておく。その結果、患者さんの来院時の対応がスムーズになったときには、「やった〜」ととてもやりがいを感じます。
また、スムーズに進めることができた結果、医師や製薬会社の方に感謝されることもあり、これもやりがいに感じ、やる気アップにつながります✨
新薬開発に直接関われる
CRCは、医師や製薬会社のスタッフと仕事をするため、新薬の開発という医療の最先端に関わることができます。これも、大きな魅力✨
ママとして、家では子ども中心の生活だけど、仕事を通じて「自分も社会に役立ててる」って思えます。
様々な職種の方と関われる
関わるスタッフが多いことも、大きな魅力だなと思っています。看護師として働いたときに関わるスタッフと言えば、看護師の同僚と医師が主でした。薬剤師や検査技師、病理担当者、医事課の方とはほとんど関わらないし、病理や医事課の方々に至っては、どんな業務をしているのか全くわかりませんでした。
しかし、CRCとして仕事をしている今、病理や医事課の方とも打ち合わせをすることがあります。そのため、今まで知ることがなかったことを知ることができて、自分の知識が広がり楽しいです!
また、製薬会社の方や医療機器メーカーの方など、病院のスタッフ以外の方と関われることも、魅力だなと思います!違う職種の方と関わることは、病院の中で長年働いてきた私にとっては、新鮮で、ワクワクします😆
大変なところ
CRCの仕事は、もちろん楽しいことばかりではありません。大変なことも多いのは事実です😅
次は、私が考えるCRCの大変さを紹介します。
書類の多さ
治験に関わる書類は多く、作成や管理が大変です。
製薬会社のモニターや他のCRC、医師と確認しながら作成しますが、これは看護師として臨床で働いていたときにはほぼなかった経験です。必然的にPCの使い方も覚えます。
院内のコーディネート
CRCの主な仕事である院内調整。これは、やりがいである一方、医師やスタッフとの調整に時間がかかることもあって、なかなか思うように進まないこともあり、大変なところでもあります。
治験実施計画書通りに進めてほしい製薬会社と、通常の流れとは違うやり方で検査や診察などを行わなければならない医療スタッフとの板挟みになることも。
CRCの腕の見せどころではありますが、人と人の間に入るので、ストレスに感じることもあります。
自分のペースで仕事を進められない
CRCの仕事はたくさんの人と関わるため、様々な方から急ぎの仕事が依頼されることがあります。また、治験候補の患者様が来院され、突然治験の説明をすることもあります。
そのため、自分の裁量だけでは仕事を進めることができません。
今日はこの仕事を終わらせたかったのに、できなかったなんてことも、よくあります。
残業でカバーできればよいのですが、ママCRCの私には残業ができないので、そこが大変です😭
子どもの体調不良
ママとして一番大変なのが「子どもの急な体調不良」。
「今日はやりきりたい!」って思っていても、保育園から電話がかかってきたらすぐに迎えに行かなきゃいけない。
仕事と家庭の板挟みになることは、やっぱりあります。でもこれは、仕事をしているワーママさんは皆さん経験することかなと思います。
幸い、私の職場はママCRCが多いこともあり、お互い様精神で子どもの体調不良で休みやすいため、そこはありがたく思っています。
ママだからこその工夫
それでもこの仕事を続けられているのは、ちょっとした工夫のおかげです。
- 朝のうちに集中して業務を片付ける
- 時短勤務や在宅ワークをうまく使う
- 同僚や家族に遠慮せず頼る
- 自分ができることはできる範囲で積極的に実施する
完璧にこなそうとすると疲れてしまうので、「できる範囲で頑張る」くらいがちょうどいいのかなって思っています。
また、私達ママはどうしても子どもの急な体調不良でお休みを取ります。そのため、出勤できたときには、自分のできる範囲で精一杯頑張り、同僚のサポートをする気持ちで働いています。いつも迷惑をかけている同僚に、感謝の気持ちを伝えることも忘れません。
おわりに
CRCの仕事は大変な部分もあるけど、その分「やってよかった」と思える瞬間がたくさんあります。
そして、ママだからこそ発揮できる共感力や柔軟性は、この仕事で大きな武器になります。
もし「ママでもCRCになれるのかな?」って迷っている方がいたら、きっと大丈夫。
私自身もそうやって不安を抱えながら始めましたが、今は「この仕事が好き!」って胸を張って言えます😊
私が考えるCRCのやりがいと大変さ、いかがでしたか?記事を読み、CRCに興味を持っていただけたら、嬉しいです!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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